電気ひつじ牧場

技術メモ

Software Design誌に約半年間連載を書いていました

Twitterなどで散々言っていましたが、今年の1月〜7月号までの7回、技術評論社さんのSoftware Designに連載記事を寄稿していました。自分の中では今年上半期のビッグイベントだったので振り返ってみます。

内容

「Rustで挑戦 ネットワークプログラミング」というテーマで、ネットワークのL3~L7の主要なプロトコル(IP, TCP, UDP, HTTPなど)を実装したり動かしたりしていました。 各回の内容は以下にまとまっています。

経緯

去年の9月ごろ、「Rustで始めるネットワークプログラミングの内容をもうちょっと易し目にしたテーマで連載を書きませんか?」というお誘いのメールが編集部の方から届きました。驚きはあったものの、自分はその頃大学院を休学していて時間もあったため、「じゃあやるか」ぐらいの気持ちで承諾するに至りました。

感想

連載は大変

やはり単発の同人誌とは違って、毎月何かしらについて書く必要があるという点で連載は大変でした。さらに、必要な作業は次月の執筆だけではなく、提出済み原稿への編集部さんによるレイアウト・修正作業のレビューもあるため、月によってはかなりの時間を割いていました。一方で自分の書いたmarkdownが綺麗な文書になっていくのを眺めるのはとても楽しく、完成されたものや実際の雑誌を手に取ったときの感動は大きなものでした。Twitterなどで感想を書いてくださる方もいて嬉しかったですね(エゴサが捗ります)。

書きたい内容が書けた

内容に関してはほとんどこちら側に一任して頂けたので、自分が書いていて楽しく、読みたい内容を書くことができました。Rustネットワーク本をもっと易しくした内容で〜とのことでしたが、実際にはTCPを実装する難しい回などもあり、易しいとは?という気分になっていました(ごめんなさい)。

ページ数オーバーしがち

担当編集の方の話によると連載は基本6ページ、場合によっては8ページくらいまで伸ばせるとのことでした。「6ページも書くの大変だろうなぁ」と思っていたのですが、気がつけばほぼ毎回8ページ書いていました。このままだと10ページくらいになるので何とかしましょうみたいな月もあり、2回分に分割するなどしていい感じに対処して頂きました。図とかソースコードを入れると長くなるものですね。

他の人が凄い

同誌に寄稿している方々が業界の超有名人みたいな人が多く、目次を見ては毎月ビビっていました。

お金の話

なんかやたらと聞かれるので少しだけ書いておきますが、ページを書くと固定の原稿料が頂けるという感じです。雑誌の売上と報酬が連動することは(自分は)無かったです。

副業に良いねーみたいな話をされることもありますが、正確で面白い記事を書く手間と時間を考えると、普通にエンジニアとして働いた方がお金の面だけでは良いと思っています。

おわりに

まだ就職して間もないのでしばらく執筆は控えめにしようかと思っています(ほんまか?)。今の仕事に慣れてきたらまた執筆関係の活動もやっていきたいですね。

謝辞

GitHubで毎回的確なレビューをして頂いた担当編集者の方、また割と無茶振りしてレビューをお願いしていた後輩のayumin君には感謝申し上げます。ありがとうございました。